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第3弾ソロCD「シンプル・エッセンス」
Simple Essense
レコード芸術誌特選盤
サードアルバムはルネッサンスから現代音楽。最高レベルの技術と音楽性を要求する曲たち。その中で新井が見出す単純気質「シンプル・エッセンス」とは?
収録曲
クリックで20秒ほど試聴できます(mp3)
ルネッサンスより3つの小品・・ヤコブ・ポラック・レイス (新井編 ギター編曲版日本初録音)
01 プレリュード
02 ガイヤルド
03 クラント〜プレリュード
2つのフランス風ワルツ・・・・フランシス・クレンジャンス
04 ワルツ・ショーロ
05 フランス風ワルツ〜ワルツ・ショーロ
ディベルティメント・・・・デューシャン・ボグダノヴィチ (新井に献呈 世界初録音)
06 プレリュード
07 カンティクル
08 フンコ・フォルク
09 ユーモレスク
10 ロマンス
11 ダンス
12 ロカテリ変奏曲・・・・ヨアヒム・B・ハーゲン (新井編 ギター編曲版世界初録音)
2つのバラード・・・・ニキータ・コシュキン (日本初録音)
13 アレグレット
14 モデラート&ヴィヴォ
「吟遊詩人の調べ 作品13」より2つの小品・・・・ヨハン・カスパル・メルツ
15 ロマンス
16 夕べの歌
17 中国の影・・・・ボリス・ガケール (新井に献呈 世界初録音)
2つのリディア調の歌・・・・ヌッチョ・ダンジェロ
18 静かに
19 興奮して
20 アンダンテ・ソステヌート・・・・アントン・ディアベリ
ALCD-7157 税抜価格¥2,800円 2011年3月7日発売
ALM RECORDS コジマ録音
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ギタリスト・原 善伸(ライナーノーツより)
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新井伴典といえば、その卓越したテクニックとともに、クラシックギタリストには珍しい、ユーモアのセンスを持った演奏家として知られている。私も彼の演奏に接するたびに、そのユニークな発想に感心し、パフォーマンスに微笑むひとりである。
その彼の3枚目となるソロアルバム「シンプル・エッセンス」には、新井伴典の独壇場ともいえる現代作品の合間に、ルネッサンス、バロック、ウィーン古典派の、ひとに知られざる佳曲が新井編により実に効果的にちりばめられている。それは、単にアルバムのなかのオアシスとしてあるだけでなく、現代の難解なギター曲も、あくまで伝統的なフレーズから発展したのだということを、はっきり感じさせてくれるものである。
今回、このサンプル版を聴いて行くうちに、これまでとはやや違った印象を受けていることに気づいた。以前いくぶんオーバーだと感じた表現の仕方も、オーセンティックな解釈に裏打ちされていることが納得できたし、彼の本当に言わんとすることが聞こえて来たような気がした。歳のなせる技だろうか? 愛聴版になりそうな予感がする。
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月刊誌・現代ギター3月号より抜粋
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1st CD「アブリール」からも感じられるが、新井の粒立ちの良い発音、鋭敏なリズム感はことのほか現代音楽と相性が良い。ルネサンスや古典については、時代背景や様式感といったものが一旦取り払われ、現代の作品と等距離をとり、あくまで一個の作品として対峙しているようだ。作品の本質を見極め、自分の言葉として語っている。
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