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■ 2002年12月 ベルギー、アントワープ〜ドイツ、ケルン・アーヘン紀行

2回のリサイタルと国際コンクールの賞品である「カール=ハインツ・レーミヒ」のギターを受け取りに1週間行って来ました。
(知らないうちにすっかりユーロ通貨になってました)


行きの飛行機ではポケモンがペイントされたかわいい飛行機でした。
成田〜フランクフルトの直行便で約11時間の飛行。
新潟付近から日本海を越えてロシア領内に入る。
3〜4時間ほどでシベリアのツンドラ地帯がはるか下に見えてきます。
飛行機内はクリスマスシーズンでほぼ満席。映画上映は”マイノリティー・リミット”や”メン・イン・ブラック2”でした。
でもぐらぐらゆれるピカチュウを見るたび「羽吹っ飛ばんだろうか?」と思ってしまう。不時着。いや無事着!!



ケルンのギター専門店フィアトマン。世界の手工ギター、楽譜、修理、ギター教室、通販などがある。
店の奥にはギター試奏室があり、自由に弾く(はっきり言って勝手に!店員はビールでも飲んでいるのか!?)ことができる。しかし日本のギターショップのようにきれいにショーウインドウに飾られているのではなく、ケースに手入れもせずに置いてある。弦はぼろぼろな場合が多い(ギターが古い順に比例して弦も古くなっていく!一度も変えていないのだろうか?)。ほとんど道楽でやっているといううわさも聞いたことがある。
河野、阿部、カズオ・サトー、カール=ハインツ・レーミヒ、ジェイコブスン、ホルツグルーバー、ドラガン・ムスリン等が印象に残った。いわゆる日本でいう”銘器”は置いていない。奥の鍵の掛かった部屋にとっておきの銘器があるとのウワサも、、、。
またスペイン製のギター(アルカンヘル、バルベロ、マリンなど)がほとんどない。ドイツの学生などにはあまり知名度がないのかもしれない。
写真はカール=ハインツ・レーミヒ。壁には多くのギタリストの写真が飾られている(山下さんが見えます)。



11月28日(木)18:00 到着2日目、ケルン、クロードヴィヒ教会(chlodwig kirche)でコンサートでした。
ドイツ在住、ロベルト・アウセル先生の下で修行中の谷邊昌央さんの協力の下、地元学生を含め、50人近くが集まってくれました。
演奏終了後、明け方4時まで打ち上がりました。もちろんケルンの地ビール”ケルシュ(Koelsch)”ですよ!!



写真はドネル・ケバプ(Doener Kebap)。留学時代1週間に2回は食べていた大好物。トルコのドネル・ケバプは牛肉または羊の回転焼き切り身、野菜類、好みでツァツィキというヨーグルトにんにくソースをかけるが、くさいのでいつもなしです。似たような食べ物にギリシャの”ギロス・ピタ”もあるがこちらは豚肉。ケルン市内でウン100店もあるので、うまい店を探すのには一苦労だ。イラン風ケバプでは鶏肉も使うようだ。話は変わりますが、ユーロ通貨になってから物価が約1.5倍になっていました。



ケルンからベルギー、アントワープ市に向かう。電車の中ではこのコンビ(トゥイックスチョコ&コーラ)で落ち着くのが若いやり方。しかし太るし歯にも良くないですね。しかし国によってコーラの味が微妙に違うって本当ですかね?まあ水が違うんだから当然かもしれません。ドイツとベルギーの国境であるアーヘン駅を過ぎるとすぐ車内アナウンスがフランス語に切り換わる。面白い瞬間です。



12月1日(日)、アントワープ国立音楽院主催、ラームシアター(Raam theater)でリサイタルがありました。
● 水とワイン〜エグベルト・ジスモンティ
● サウダージ3番〜ローラン・ディアンス
● フリア・フロリダ〜アグスティン・バリオス
● ソナタ〜アルベルト・ヒナステラ
● スペインの城より7つの小品〜モレーノ・トローバ
● 悲しみの中で&サン・バースト〜アンドリュー・ヨーク
● ソナタ3番〜マヌエル・ポンセ



アントワープ国立音楽院のギター科学生たちとイタリアレストランで打ち上げです。アントワープはフラマン語(オランダ語方言)地域でオランダ語はドイツ語にかなり似ている。しかしドイツ語を話す人が珍しくいなかったので、不得意の英語での会話になってしまった。



ブリュッセル駅の駅名表示は2カ国語。ブリュッセルから北はフラマン、南はワロンと言語境界線を持っているからだ。写真上はフラマン(オランダ語 Brussel-Noord)下はワロン(フランス語 Bruxelles-Nord)。フラマンがフランス語方言と間違いそうになる。何で1つの国が2つの言語なんだろう?2つの民族の微妙なバランスなんですね。



再びドイツに戻ってきました。アーヘンです。クリスマス前ということもあって、クリスマス市場(Weihnachtsmarkt)が賑わいを見せています。売っているものは、ローソク、ソーセージ、置き物、アクセサリーetc...この季節にしか手に入らないものが売っているのでしょうが、ないと生活に困るというようなものはない。子供用の簡易遊園地もある。



クリスマス市場では、グリューヴァインというワインを温めて、砂糖を混ぜたようなお酒を楽しみます。身体はあったまりますが私は苦手です。この季節は酔っ払いも多く、写真のようにカラまれます。写真後方は温泉水が吹き出しており、温泉飲健康法といってペットボトルにくみにくる人をよく見かけますが絶対腹こわしますよ(腐ったタマゴの味しますし、、、)。



もう帰る日がきました。ケルンに住んでいた頃は、この大聖堂を見ると「あー帰ってきた」なんて思いましたが、、、これを見るたび思うでしょう。電車の中からのケルナードーム(Koelner Dom)です。



ギター製作家のカール=ハインツ・レーミヒさんです。日本ではロッコーマン社が輸入しています。フランクフルト空港に行く前にシュトゥットゥガルトで楽器を受け取りました。本当は来た日に受け取りの予定でしたが塗装が乾いていないとの理由で、1週間延びました。コンサートでは谷邊氏の松井ギターを使用しました。また11時間のフライトで成田に到着しました。


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