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第2弾ソロCD「スペインの城」 Castillos de Espana

レコード芸術誌特選盤

収録曲 クリックで20秒ほど試聴できます(mp3)
    組曲「スペインの城」より〜フェデリコ・モレノ・トロバ
    Castillos de Espana / Federico Moreno Torroba

    01 アルバ・デ・トルメス(吟遊詩人の歌) Alba de Tormes (Trova)   
    02 松のロマンス/モンテマヨール(静思) Romance de los Pinos/Montemayor   
    03 セゴヴィアの王城(召集) Alcazar de Segovia (Llamada)   
    04 ハビエール(エバカシオン) Javier (Evocacion)   
    05 レダーバ Redaba   
    06 サフラ(幻影) Zafra (Fantasmas)   
    07 オリーテ(高貴な王の祭り) Olite (Fiesta del Rey Noble)   

    ソナタ op.61〜ホアキン・トゥリーナ   Sonata op.61 / Jaquin Turina

    08 Lento-Allegro-allegretto tranquillo-Allegro
    09 Andante
    10 Allegro vivo   

    組曲「スペインの城」より〜フェデリコ・モレノ・トロバ
    Castillos de Espana / Federico Moreno Torroba

    11 シグエンサ(王女は眠る) Siguenza (La Infantina Duerme)   
    12 トゥレーガノ(山唄) Turegano (Serranilla)   
    13 マンサナーレス・エル・レアル(美しい乙女に) Manzanares del Real   
    14 アルカニス(祝祭) Alcaniz (Festiva)   
    15 シマンカス(女手品師) Simancas (Juglaresca)   
    16 カラトラーバ(祝祭) Calatrava (Festiva)   
    17 トリーハ(悲歌) Torija (Elegia)   

    ソナタ・ジョコーサ〜ホアキン・ロドリーゴ    Sonata giocosa / Joaquin Rodrigo

    18 Allegro moderato
    19 Andante moderato
    20 Allegro   

    21 ロマンティックな情景より"子守唄"〜エンリケ・グラナドス
    Berceus from "Escenas Romanticas" / Enrique Granados   
ALCD-7093 税抜価格¥2,800円  2006年8月7日発売

高い精度、豊かな感興。稀に聴くスペイン音楽演奏の成果  音楽評論家 濱田滋郎

.....スペインの名ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャの言葉を引くなら、スペイン音楽の演奏には、もとより豊かな情緒表現が必要だが、いっぽう、抒情に流されて軟弱になってはいけない。そこにはトレドのはがね鋼のようなつよ勁さが、同時に具わっていなければならない。スペイン独特の、引き締ったリズム感の習得がそれを助ける。また、スペイン音楽にとって非常に大切なのは、音色の微妙な変化によって得られる色彩感の豊かさである。 ラローチャのこうした言葉が、ピアノの領域にとどまるものでないことは、言うまでもあるまい。新井伴典の奏でるスペイン音楽は、上に記した名ピアニストからの要望を、十全に満たして余りあるものと私には感じられる。しっかりと・・ためを利かせた心やり充分の歌いくちと、軽妙なリズム運び、必要に応じてのダイナミックな盛り上げとが、見事な流れのうちに手を結んでいる。アンコールのように末尾に置いたグラナドスの《子守歌》(もとピアノ曲)にしても、なぜこれをギターで弾きたいのか、という奏者の気持ちがしみじみと伝わってきて感動させる。 ギターによるスペイン音楽リサイタルのCDは数多いが、聴いてこれほど得心が行くものは稀である。新井伴典の成熟ぶりに心底からの拍手を贈りたい。




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